みなさま、こんにちは。
本日は25回目の投稿です

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今回は またまた
『屋根』 のおはなし

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たまたま前を通りかかったので
宮ノ下 の 「富士屋ホテル」 に少しだけ寄らせて頂きました

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「登録有形文化財」 に指定されているので
もちろん 和洋折衷の外観 も ステキ なのですが
私がまた心惹かれたのは 「屋根」

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特に注目すべきは玄関ポーチの 唐破風の屋根 です

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写真の様に中央部を丸く盛り
曲線状 にした 破風 のことを
「唐破風(からはふ)」 と呼びます。
そして、この 唐破風 の下に取り付けられた 装飾 を
「懸魚(げぎょ)」 と呼びます。

懸魚 は木造の建物を 火災 から守るため、火除けのおまじない としてつけられ
水 に代わって関わりの深い
魚 を屋根に
懸 けることによって
「水をかける」 という意味があります


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とは言っても日本では魚の形はしておらず
権威の象徴でもあったため、装飾性が強いようです。
もちろん 棟木 などの木材を 保護 するためでもあります。
こちらの 「花御殿」 の懸魚は バラ と 鳩 のデザインで

唐破風の上に ライオン の像が鎮座しています

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さらに気になったのは 雨樋


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軒出 があり、軒樋 から 竪樋 までの距離が長いので
固定されず宙に浮いてしまう引き込みの樋が
軒天にさりげなく固定されていました

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今回もステキな屋根に出会えてまた癒やされています

たなか